陥入爪の手術(鬼塚法)を受けた後、残った爪の育成がうまく進まず小さな爪となった例です。
ゆび先まで爪が伸びず、拇趾先が柔らかいため歩行時の蹴りだしや瞬発的な動きに力が入らない問題があります。放置すると歩行時等の外圧を指先の趾骨が受け、上に反り返る変形へと進むので爪プレートは指先まであることが望ましい形です。
男性:24歳の例
★このデータの公開はご本人様のご了解をいただいております。
本人主訴: 7年前に陥入爪の手術(鬼塚法)を行う。紹介で来店された外国の男性。上記手術は日本で受けている。痛みはないが瞬発的な動きに対応しにくく、見た目も悪いので爪が前に伸びることを希望しています。
①初回 2020.8.30
①初回 手術により爪の両サイドは消失。爪プレートは前に伸びず小さく丸まった状態です。この状態が術後7年続いたため指先の肉が盛り上がり硬くなっています。テーピングでゆび先の盛り上がりを抑えて爪の育成を図ります。
②約4か月後 2021.1.8
②約4ケ月後 爪の委縮を防ぐためシリコンプレートXSを付け爪回りのクリーニングとテーピングを続けます。爪が少しづつ前に伸びてきています。
③約11か月後 2021.7.7
③約11ケ月後 爪幅が広がってきたのでシリコンプレートのサイズを上げてSにする。爪の伸びが良くなり綺麗な爪プレートとなってきました。指先の盛り上がりも自爪で抑えられるようになり歩行も良好な感触です。
④約19ケ月後 2022.3.15
④約19ケ月後 良好な位置まで爪先が伸び、爪の厚みも平均的に良くなった。手術により爪母細胞を取っているため爪の横幅はこれ以上望めないが、拇趾にかかる圧を押さえられる爪となりました。爪の横幅については拇趾の大きさに比べ小さいが、自爪で見た目も綺麗なので義爪ケアは行わず終了としました。